新型ロードスターやS660最近の国産車に採用されてきました布製の幌ですが、そのお手入れの方法は、悩みどころではないでしょうか?
(2016.12.14)
盗難被害にもあうオープンカーですが、今回は一般的な悩みであるお手入れについて考えてみようと思います。
ソフトトップの生地の種類・特徴を知っておきましょう
ソフトトップには、ビニール生地とクロス生地があります。
ビニール(レザー)生地
お手入れに中性洗剤を使う事ができ、クロスやスポンジを使って
水洗いすることが可能です。
紫外線(UV)に弱いため、紫外線を防ぐ保護剤を塗布することで
寿命が長くなります。
ビート、旧型ロードスターなど
クロス(布・キャンバス)生地
お手入れに中性洗剤を使うこともでき、柔らかいブラシによる
洗浄が可能です。
汚れが染み込みやすいため、汚れを弾き、紫外線から保護する
専用防水剤を塗布しておくとで寿命が長くなります。
S660、新型ロードスター、欧州車、スーパーカーなど
ソフトトップ(幌)のお手入れのしかた
オープンカー(幌車)を購入されて、悩むのが
「幌ってどう洗えばいいの?洗っていいの?」
「幌のコーティングは必要?コーティングできるの?」
「幌の寿命は?修理・交換はできるの?」
特に初めてのオープンカーであれば、まったく分かりませんよね?
そこで、自分も初心にかえって、ソフトトップ幌のお手入れについて
調べなおしてみました。
いちばん良いのは、出来る限り日の当たらない屋根のある場所に保管し、
汚れがつかないようすることですが、そのような環境を用意するのは
なかなか難しいと思いますので。
幌の洗い方
「幌は、洗っていいのか?」ですが、汚れてきた場合は汚れが
たまってしまう前に洗うのがよろしいかと思います。
ただし、素材により洗い方といいますか、洗車道具が違いますので
ご注意下さい。
ビニール(レザー)生地
洗車スポンジで中性シャンプーを使用して洗います。
クロス(布・キャンバス)生地
豚毛や馬毛の柔らかめのハンドブラシを使って洗います。
最近では、上記以外にも柔らかいブラシが出ていますので
そちらでもいいと思います。
洗車の進め方
下洗い
最初に、全体に水をかけ表面についた汚れを流しておきます。
この時の注意点として、車内に水が入ってしまうため、
ドアガラス付近や幌の継ぎ目ウェザーストリップ(ゴムパッキン)付近に
強い水圧で水をかけないようにすることです。
シャンプー洗車
全体を軽く流し終えたら、ブラシやスポンジに洗剤を含ませ、
幌の目地に合わせて、洗っていきます。
あまりゴシゴシと力をいれて擦りますと生地同士のつなぎめに負担がかかり
破れの原因となってしまいます。
ブラシが軽くたわむ程度の力で、シャンプーを泡立たせて、
泡で汚れを浮き出させるように洗うことです。
細かな所を洗えるブラシも用意すれば、尚良いと思います。
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※幌に、上記の道具をつかう際はの黄色い方(柔らかい方)をお使い下さい。
全体の洗浄が終わりましたら、たっぷりの水を使い、よく洗い流して下さい。
乾燥
洗浄が終わった幌は、屋根のあるところで乾燥します。
特に風の強い日や、春先の花粉や黄砂の時期は気をつけましょう。
せっかく洗った幌が、また汚れてしまいます。
だからといって、直ぐにオープンにしてはいけません。
濡れたままの幌を開閉するとシワになりやすいので、
完全に乾くまでは開閉は控えましょう。
どうしても動かせない時は、カバーを幌に被せて保護しておくのも
効果的です。
お手入れを楽にできる?
ここまで書いてくると幌の手入れは、それなりに大変であることが分かります。
では、ブラシで擦るなら
「洗車機でも大丈夫では?」
と思われる方もいるかもしれません。
ですが、上記の洗車のしかたを見ていただけば分かるとおり、
ブラシも柔らかめの物で優しく洗ってあげなければいけません。
幌は、取り扱い方を間違えると、寿命を短くしてしまいますので、
優しく手洗いしていただくか、雨風をしのげる暗めの保管場所を
用意されることをオススメします。
ソフトトップ(幌)の撥水コーティングはどうなの?
当社でも行っております幌撥水コーティングが本当に必要なのか?について
考えてみようと思います。
幌撥水コーティングのメリット・デメリット
メリット
1.コーティングにより紫外線や汚れから幌を守り、新品の風合いを保つ。
2.幌に柔軟性を持たせる。
3.汚れの染み込みを防ぐ。
4.撥水のコロコロが気持ちいい
デメリット
1.幌用のコーティングは、高級フッ素を使用しているので費用が高い。
参考:当社施工費用はコチラから
2.撥水のために、汚れが多くたまっている時に雨にパラっと降られると水玉模
様に汚れが残ってしまうことがある。
3.コーティングを定期的にかけ続けないといけない。
幌のコーティングは必要?
上記のように幌のコーティングには、メリット・デメリットがありますが、
Mizzとしては、幌撥水コーティングをオススメしております。
幌コーティング最大のメリット 【動画あり】
幌コーティングのメリットに書いたように、幌コーティングをすることにより
幌の大敵である紫外線のダメージを減らすことができます。
が、幌コーティングで一番重要なメリットは「2.幌に柔軟性を持たせる。」
です。
というのも、幌は開け閉めがあります。
そして、この幌の開け閉めこそが幌を一番劣化させる原因なのです。
オープンカーを買ったのですから、風を感じたい!かっこよく乗りたい!
モテたい!などオープンを楽しむために購入されているかと思います。
ですが、その一番の醍醐味であるオープンにすることが、
幌に一番のダメージを与えてしまうのです。
ですから、当社では幌コーティングの一番のメリットとしては、
「幌の柔軟性を上げ、こすれによる摩擦を減らすことにある。」
と、思っております。
ただ、残念なことに、この柔軟性については言葉や映像では
お伝えすることができません。
ですので、動画等では視覚的にも分かりやすい、
2次的なメリットである撥水性をお伝えしております。
DIY幌コーティング
プロショップにお願いするとなると高額な幌コーティングですが、
DIYで施工できるようなものもあります。
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ハケ塗りの方が、効果が上がるようですがムラになるようような事も
あるようですので、使用量は増えてしまうかもしれませんが、
スプレーするのが無難です。
また、フッ素は体(健康)にもよくありませんので、
マスクは必須アイテムですのでお忘れなく。
簡易マスクを探すならコチラ
やってはいけない幌コーティング
何もしていない幌は、新車の時こそ多少撥水するかもしれませんが、
直ぐにべた~ットした状態(親水)になります。
ここで、何かしないといけないと思い、市販の防水スプレーやワックスなどを
決してするべきではありません。
プロショップが使う幌撥水コーティングは、幌専用に開発:研究した
良質(超高級)の高分子フッ素を使用しているので、
一般的な物とは別物です。
一般的な防水スプレーなどを使いますと、白くなってしまったり、
かえって劣化を促進させてしまう事にもつながります。
中途半端な幌コーティングをするくらいなら、
見た目には悪くても何もしないほうがずっと安心です。
幌の交換時期は?
幌の交換時期については、取扱状況によって大きく変わりますので
厳密には分かりません。
ですが、一般的には丁寧に取り扱っても3~5年程度と言われており、
リアスクリーンがガラスでなくビニールのものはリアスクリーンが
白くなってしまうこともあります。
リアスクリーンが白く見えにくくなってしまうと、危険もありますし、
何より見た目が...になってしまうのでので、交換費用と天秤にかけて、
幌の交換を検討するのもありかもしれません。
〈交換について編集継続中・・・〉
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